NPOおりづる広島について


広島には世界各地より平和を願う人々が折った「おりづる」が送られてきます。毎年送られてくる「おりづる」は10トンという膨大な量です。これまで広島市は年4回一億円をかけて焼却してきました。


平和を願う象徴の「おりづる」が結果的に環境問題としてのゴミを生み出していること、多くの税金が処理のために費やされていること、それにも増して、人々の純真な心が行き場の無いまま燃やされてしまうこと。
これらの現実にショックを受けた私たちは、問題の解決をめざしてNPO「おりづる広島」を設立しました。


 「おりづる広島」は、民間の非営利団体(NPO:Non Profit Organization)の法人格(特定非営利活動法人)を取得した団体です。

まず、最初に私たちが手がけた仕事は「おりづる」を紙として再生することでした。ハガキや名刺、グリーティングカードなどに再生し、いろいろな場面で使っていただくことで「おりづる」をふたたび世界へ羽ばたかせることが出来ると思ったからです。

この事業は私たちが思った以上の展開をみせました。旅行者、特に外国の人々にとって「おりづる」の漉き込まれたハガキは地球環境と平和を考える国際平和都市HIROSHIMAのおみやげとして最良のものと映ったようです。結婚式のグリーティングカードとしてまとめてメールで発注された方もいらっしゃいました。被爆した街のイメージから、再生する平和都市のイメージとしてホテル業界での使用や販売委託なども広がってきました。また、環境と平和をイメージさせる販促グッズとして、自動車メーカーからの大量発注もありました。
それにもまして、私たちを勇気づけたことがあります。手漉きの再生紙を仕事として発注している障害者施設で、最も収益を上げている事業になったことです。このことは、「おりづる」再生事業が障害者の自立支援と社会参加をすすめるために有効な手段であることの証明であると思っています。
私たちの事業には困難な課題が山積みです。広島市長の折り鶴保存案による折り鶴確保の難しさ。これに関しては、供養塔慰霊碑個別に管理団体の協力を得ていますが、広島市の協力は不可欠です。永久保存もお金の掛かる事業ですし、ほかの手法も併用してよいのではと思っています。

「おりづる」はHIROSHIMAにとって多くの可能性を持った資源です。10トンの「おりづる」に古紙をまぜれば100トンの再生紙になります。広島中の障害者の人たちに自立の道が開かれ、彼らにやりがいと生きがいの持てる仕事が生まれます。


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